2024-01-09 ■ 足袋ひらき二夫にまみえる足入れる 白足袋の急げばそこは橋掛り 逢わぬ日の足袋から風に乾いていく 白足袋を中途半端に汚す一日 妄執の足袋百足も穿きつぶす 足袋脱いで孔雀のような疲れとも 足袋に座し剃刀を当てる角度 足袋白くて櫛歯を弾くオルゴール 小さめの足袋メビウスの帯締めて 覚めぎわの白足袋にしてすこし浮く 白足袋のぞぞぞと搦め手へ回る